2017/12/28 No.3655
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 10秒で読む日経!視点が変わると仕事と投資のネタになる
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   今日のNews
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●中国で爆発的に普及しているスマートフォンを使った代金決済。加盟店から決済
のための手数料を得る従来のクレジットカードと違い、アリババ系「支付宝(アリ
ペイ)」も、騰訊(テンセント)系の「微信支付(WeChatPay)」も手数
料は課さない。では、どうやって収益を得るのか。自社の金融システムを介し巨額
の資金がやりとりされる過程で、数時間から数日かかる最終的な決済までのタイム
ラグを利用し、資金運用のチャンスを得るという。
        フジサンケイビジネスアイ 12月28日
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   佐々木の視点・考え方
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★昨日のみずほFGのJコインが決済手数料で儲けようとしてはいけないという記事
 について、フジサンケイビジネスアイは、アリペイがどうやって儲けているかを
 紹介したのが上記記事です。

 アリペイは2位のウィチャトペイと併せて全中国人の殆どの購買行動データを保有
 することになりました。

 そして、アリペイと親会社のアリババは、アリペイを活用する数億人の中国人が
 どこの銀行口座に残高がいくらある何歳の人物が、どのような商品をいつ、いくら
 で購入し、アプリでそのサービスをどう評価したかというデータを保有しています。

 そして、そのデータや他のクラウドデータを全て併せて管理運営しているアリユン
 というクラウドサービスでは、数百万台と言う世界最大のデータセンターサーバー
 を活用してこれらの膨大なデータを使ってディープラーニングさせています。

 日本ではコンビニのPOSデータが秀でていて、これがCVS世界一のセブン
 イレブンの収益構造を創り上げました。

 アリペイの場合は、POSシステムには無い「誰が、何時、何を買い、どう評価し
 たか」という詳細な個人情報も併せて持ち、日々蓄積されているのです。

 このデータを活用すれば、その個人が、何時、どんなものを買いたくなるのかを
 簡単に予知できます。

 そして、そのデータをアリババに登録する数百万もの小売店舗に情報を売り、アリ
 ババの店舗で購入して、アリババの物流システムを使って配達できるのです。

 もちろん、その個人の資金繰り即ち幾らの口座残高があって、何日に給料が振り込
 まれるかも知っていますから、ブリッジローンをすることも出来ます。

 アリババは、無料のアリペイサービス提供の見返りに、アリペイ利用者の購買行動
 のかなりの部分を囲い込むことに成功しつつあるのです。

 ここまで読んで来れば、昨日のみずほ社長の「Jコインの手数料は、クレジット
カードより安く設定する。」という発言が、いかに現実離れした、銀行経営センス
の無さを示すものかをご理解いただけたのではないでしょうか。