2017/2/15 No3458
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   今日のNews
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●2017年2月12日、中国駐日大使館は「福島第一原子力発電所2号機の格納容器内で
高い放射線量を推定」との報道が出たことを受け、在日中国人や訪日予定の国民に
注意を呼び掛ける通知を出した。13日付で環球時報が伝えた。
東京電力は9日に「毎時650シーベルトを推定」と発表。中国大使館は通知の中で
外交部が注意喚起していることを説明し、「日本在住の同胞、日本に渡航する国民
が適切な旅行計画を立てるよう、意見する」としている。
          2017/2/13  レコードチャイナ

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   佐々木の視点・考え方
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★東電が、自走式ロボットを福島第一原発2号機の格納容器に入れて、圧力容器近く
 まで接近させて撮影した画像と放射線測定値(推計値)を今月9日に公表した。
その値は650シーベルトという、過去に計測された経験がない高い数値だった。

毎時650シーベルトというのは、推定値。圧力容器直下まで入れたロボットカメラ
の耐放射性の性能は、積算で約1000シーベルト。それが、2時間程度でダメになった
ことから、およそ650シーベルトと東電が推定した。

2号機の格納容器内の放射能レベルは、専門家が信じていたよりも格段に高いもの
であったことが明らかとなった。

作業しようと人が近くに依れば数秒で昏睡して死に至る。ロボットでさえ、近くに
寄っただけで2時間で壊れる状況。もはや、廃炉作業が出来るかどうか疑われ、
終息までどれだけの時間がかかるか分からないということ。

デプリという言葉が使われるように、漏洩し崩壊した燃料棒は、期待されたような
小さな粒にはならずに、大きな塊(デプリ)になった。

小さな粒なら、水や空気に触れて時間をかけて分解が進むが、大きな塊なら、
チャイナ シンドローム(地中深く溶け進む)が起きる可能性が大きくなる。

今やっていることは、冷却水を常時大量にかけて、熱上昇を抑える事。そして、
格納器や建屋はダメージを受けているので、その汚染水は大量に地下水系を伝って
海に流れ込んで海水を汚染している。

 今までも手が付けられておらず、今回の事で今後も作業が不可能に近くなったこ
 とは、水で冷やすというまさに水かけ作業を不毛に続ける以外に無い。

 問題は、事故と地震で劣化した格納容器や建屋は経年劣化が進んでゆく事。これを
 修復しようにも近寄れない。ましてや、デプリが地下を突き進むところは近寄れな
 いし見ることも出来ない。

 もし、新たな地震や経年劣化で格納容器や建屋が壊れれば、大量の放射線が放出
 される。更に他の1~4号機の格納容器や建屋にも何もできなくなる。

 考えてみよう。東電は冷却のために大量の水をかけているが、その水はすべて回収
 出来ている訳ではない。大量の汚染水が海洋に流出してはいるが、かなりの水が
 地下に溜まっていると考えられる。

 この地下水が溜まっているところに、デプリが溶け進んで接触したなら、かなりの
 規模の爆発が起き、上部の格納器や原子力建屋をも吹き飛ばすことになる。

 事態は収束したのではない。
 東日本の住民は巨大なリスクを背負っている。