2016/4/12 No.3273
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10秒で読む日経!視点が変わると仕事と投資のネタになる
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今日のNews
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●決算書のイロハ(6)ROE 「合格ライン」は8%
企業がいかに効率的に稼いでいるのかをみる指標が自己資本利益率(ROE)だ。
企業が投資家から預かったお金を使って、1年間でどれだけ稼いだかを表す。
具体的には純利益を自己資本で割ることで求められ、決算短信の1ページ目にも
明示されている。
ROEは業種によって平均的な水準が異なるが、株式市場では8%が一般的な
「合格ライン」とされる。機関投資家は企業に投資した見返りとして年8%程度
のリターンを求めているとされており、ROE8%以上の企業はその水準を満たす
ことになるからだ。このため、ROEが8%を超えるとその企業の株価も上がり
やすくなる。
日本経済新聞 2016年4月12日
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佐々木の視点・考え方
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★さらっと、すごいことが書いてある。
機関投資家は日本株に投資する時に、8%のリターンを期待するそうだ。
上手くいったものも、失敗した投資も含めて長期の平均として8%。
その理論的根拠は、企業が株主資本の使って事業から得た利益率が8%だから。
つまり、あなたは運用のプロフェッショナルである機関投資家が、投信や年金
や保険のお金を使って、日本株に投資して得られる利回りは8%内外でしかな
いので、それ以上を投信や年金や保険でそれ以上を期待するのは根本的に誤って
いるという事。
日本株は日経平均で2013年央の8千円から2015年夏の2万1千円へ
上昇した。年利回りに換算すると36%になる。
つまり、理論的な株価上昇率よりも上昇が大きすぎるので、今後は長期的に
平均利回りが8%になるように調整されてゆくと考えている訳だ。
よって、あなたが日本株を多く保有する投信や年金や保険に投資される、ある
いは直接日本株を買う時には、今後は過去3年の平均36%の上昇率を調整して
8%になるべく株価は下がってゆく、ないしは低い利回りに留まるということが
論理的に言われている事を認識すべき。
要は「今後の運用成績は低迷しますよ。それで良いんですね。」と言っている。
★私は8%のROEは経営者の落第点だと考える。
せめて20%以上の利回りが欲しいので、ROEが20%以下のものはよほどの
理由が無い限り運用対象から外している。
また、経営者の多くは株主に帰属する純利益の全てを株主に還元する訳ではない。
帳簿上は利益でも、利益が現金として確保されていない利益も多いので、大抵は
3割以下しか株式に返してくれない。
株主還元されない利益が高くてROEも高くなっても意味が無いので、私はROE
で計算する際の利益を現金利益(フリーキャッシュフロー)を使う。
このように、8%を落第とし、20%の現金利益を用いたROEに変える事で、
長期リターンは格段に高くなる。
