2016/06/13 No.3312
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10秒で読む日経!視点が変わると仕事と投資のネタになる
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今日のNews
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●ドルなど外貨を元手とする外国勢にとって、日本国債は投資対象として、とても
おいしい。彼らは5月に日本の中長期債を1兆円買い越した。4月の買越額が2.7
兆円に膨らんだのに続き、高水準となっている。
買いの理由は簡単明瞭。円建てではマイナス利回りの日本国債も、ドルを円に換え
て投資する際の利回りが、米国債の利回りを上回っているからだ。
手品のような利回りのかさ上げは、ドル資金と円資金の需要の違いに由来する。
「ドル資金需要>円資金需要」。その結果、日本の金融機関や投資家が円を元手に
ドル資金を調達するためには、外国勢に対し日米金利差に上乗せして、割高な金利
を払う必要が出ている。
この金利上乗せ分を「ベーシススワップ」という。
日本経済新聞 216年6月12日
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佐々木の視点・考え方
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★1)日本の海外売り上げの多い企業は円高になっても海外に投資を続ける。
業績を伸ばすには、海外で売上を伸ばす必要があるし、そのためには販売する海外の
営業地域に近いところにサプライチェーンがあった方が効率的だから。
2)海外投資をするために日本企業は手持ちの円をメインバンク等の日本の銀行に
預けてドルや現地通貨に換えてもらう。
3)銀行はドルなどの外貨を豊富に持っている訳でh無いので、為替市場で円を
ドル等の外貨に換える。要は外国の大銀行からドルを買い、円を売る。
4)外国の大銀行は円を貰っても、使い道が無いので手持ちの円を売って、元の
ドル等に戻す。しかし、その際に円を買ってくれる相手が少ないので、円を売る時
には幾ばくかのプレミアム(円をより割安価格で)を付けて売ることになる。
5)この流れが誰にも分っているので、円を売る時には割増金を付けないとドル等
の外貨に換えられないし、その割増金が日々多くなっている。今は元本に対して
年換算0.7%の割増金を支払うのが相場だ。
6)手持ちの円を売れない外国の大銀行は、日本の国債を買う。マイナス0.2%の
金利の国債でも、毎年割増金0.7%を貰えるので、差引約0.5%の利回りとなり
ほぼゼロ金利の米ドル短期市場で運用するより高利になる。
7)日本銀行は市中に出回る国債を全て言い値で買ってくれるので、日本国債を買っ
ても値段が下がってばういきゃく損が出ることは無い。これ以上の国債買い増しは
不可能なので、日銀の追加緩和が無く、これを見てとった為替投機家は円高方向に
向かうと承知。金利と為替益の両方で確実に儲かる。
さてさて、円が嫌われているのに円高になるという不思議な現実と相成る。
