2016/4/7 No.3270
■━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━■
10秒で読む日経!視点が変わると仕事と投資のネタになる
■━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━■
_______
今日のNews
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
●米製薬大手ファイザーはアイルランドの同業アラガンとの合併を取りやめる方針
を固めた。米政府が4日、海外企業とのM&A(合併・買収)による節税策への
新規制を発表。ファイザーは合併でアイルランドに本社を移しても、当初狙った
節税効果が得られないと判断したもようだ。
日本経済新聞 2016年4月6日
●英製薬大手のグラクソ・スミスクライン(GSK)は3月31日、知的財産権に関
する戦略を見直し、低所得国や最貧国で自社製品の特許を申請しないと発表した。
アフリカなどで他社がGSKの後発医薬品を生産しやすくし、現地の医療水準の
向上を促す。医薬品の特許は製薬会社の経営の根幹にかかわり、大手がこうした
手法をとるのは珍しい。
GSKの新たな基準では、各国の経済発展の度合いに応じ段階的に知財戦略を決
める。最貧国と低所得国では特許を申請せず、下位の中所得国での特許は10年で
区切る。
日本経済新聞 2016年4月1日
●エイズ治療薬の価格を50倍につりあげたとして、メディアの集中砲火を浴びていた
マーティン・シュクレリ(32)が詐欺容疑で逮捕された。シュクレリは米製薬会社
チューリング・ファーマシューティカルズのCEO。米連邦捜査局(FBI)は12月17日
朝、シュクレリをマンハッタンの自宅アパートで逮捕したと発表した。
ただし、シュクレリの逮捕容疑は薬価のつりあげとは関係が無い。彼は以前にCEOを
務めたバイオ製薬会社、レトロフィンから追放され、取締役会から訴えられている。
捜査当局はシュクレリが当時、彼が運営するヘッジファンドで行った株式取引が、
証券取引法に違反するとみて逮捕に踏み切った。
フォーブス 2015年12月20日
●ノーベル医学・生理学賞に輝いた北里大特別栄誉教授の大村智氏(80)は、微生
物が作り出す有用な化合物を次々に発見し、医療や研究に大きく貢献した。中でも
寄生虫による風土病の治療薬として実用化した「イベルメクチン」はアフリカなど
で無償供与され、世界で年間3億人を失明の恐怖から救っている。
産経新聞 2015年10月5日
●Merck & Company announced today that it had developed a drug to treat river
blindness and would distribute it free to countries that request it.
River blindness, or onchocerciasis, afflicts 18 million people in West and
Central Africa, the Middle East and Central and South America, according
to Dr. P. Roy Vagelos, the chairman of Merck. Millions more may be subject
to infection by onchocerciasis in more than 30 countries, he said.
The new drug is the latest in a series of efforts against river blindness.
In one program, the World Health Organization has made an intensive effort
to eradicate the black fly from wide areas. The program has enabled farmers
to return to abandoned riverside areas and restore hundreds of square miles
to cultivation.
NY Times 1987年10月22日
__________
佐々木の視点・考え方
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
★医薬品会社をめぐる5つの記事。
会社や経営者の品格が明らかになって面白い。
医薬品会社は大型の新薬を1つ生み出すのに、途中で開発に失敗した試薬の経費も
含めて約1兆円の開発費をかけている。
巨額のコストをかけているのだから、認可は何として得なければならないし、コスト
を回収して利益を出さなければ更なる新薬を作ることも、会社を存続させることも
難しいのが現状。
ファイザーやチューリングのしたことも、この現状を考えれば理解は出来る。
問われるのは投資家や医薬品消費者や投薬指示者としてのあなただ。
今時は、その薬が唯一絶対の治療薬であることは珍しい。たいてい、幾つもの類似薬
が並ぶ中からの選択となっている。成分もあまり変わらない。
そこで薬剤を選択する時に、その会社の品格を1つの指針にしても、なんら、あなた
に違いは起きない。
しかし、その選択が低所得国の病気の人を救うか見殺しにするかを決める。
