2016/1/6 No.3208
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10秒で読む日経!視点が変わると仕事と投資のネタになる
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今日のNews
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●5日の株式市場で金融とIT(情報技術)を融合した「フィンテック」関連と
される銘柄が急騰した。データセンター運営のさくらインターネットや、電子
商取引(EC)サイトを展開するラクーンなどが制限値幅の上限(ストップ高
水準)まで上げた。有望分野との見方から個人投資家の買いが続いている。
さくらネットは前日比150円(16%)高い1075円と、3営業日続けてストップ
高水準で終えた。昨年12月にITベンチャーのテックビューロ(大阪市)と
組み、仮想通貨の決済に使う技術「ブロックチェーン」を自社のクラウドサー
ビスで動かす実証実験を始めると発表した。これを手掛かりに株価は発表前の
4倍近くになった。
日本経済新聞 2016年1月6日
●世界の大手金融機関による人員削減の動きは収束からはまだ程遠い状況だ。
2010年のピーク時に近い水準の従業員数を維持しているドイツ銀行でも、18年
までに2万6000人を削る計画で、金融危機をきっかけに始まった人員削減の流
れは続いている。
10-12月(第4四半期)に発表された削減数は合計で少なくとも4万7000人。
1-9月期は5万2000人だった。これらを含めると、08年からの累計は約60万
人となる。
ブルームバーグ 2016年1月1日
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佐々木の視点・考え方
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★金融とIT(情報技術)が融合するフィンテックが活気づいている。
厳しい安全基準と低価格のクラウドが多くなり、顧客もスマートフォン等
ネット接続携帯端末を持つのが当たり前になって、新たな金融サービスを提供
しやすくなったことが背景にある。
海外の大手金融機関においては、トレーディングや決済分野で自動化が進んで
いる。
人間しかできないと思われがちな個人向け、特に富裕層向け資産運用アドバイ
スも、ロボアドバイザーの波が押し寄せてきている。
バンカメの傘下に入ったメリルリンチや、スミスバーニーを買収したモルガン
スタンレーもロボアドバイザーを活用しようとしている。
銀行が行う業務で、人手が無いとダメな部門はあるのだろうか。
今後は金融機関に人がいらなくなる。
海外金融機関の人員削減はドラスティックだ。シティはこれまで13万人の
従業員を削減してきた。RBSは10万人、バンカメは7万人、HSBCは
6万人、ウニクレディトは5万人・・・。
2011年位までは金融危機によるリストラでの人員削減だったが、以降は
業務効率化のためにフィンテックを活用して業務効率の改善を図ってきた。
そして、今の勝ち組といえるのは、フィンテックを活用してシステムトレード
で大量の利益を挙げるゴールドマンとJPモルガンだ。
フィンテックの活用によって、細かい作業の報酬として得られる手数料が、
システムによって限界まで安価になっているので、手数料収入を柱としている
金融機関は利益が稼げないようになってきてもいる。
よって、人員削減してコストを下げている訳だ。
金融機関従業員にとって、フィンテックとは「失業」と言う意味を持つ。
ひるがえって日本。
日本ではフィンテックの活用は始まったばかりだ。
昨年にメガバンクが相次いで社内に専門部署を立ち上げ、地銀も金融ベンチャー
企業への出資を始めたところ。
日本の金融機関も鋭意フィンテックを進めてゆく事だろう。
